Vol.143「廃棄物屋の息子、環境を語る」 吉本 龍太郎

■廃棄物屋の息子
初めまして。廃棄物屋の息子です。
というのも、家業が廃棄物処理業でして今年で創業55年になります。私自身は31歳ですが、子供の時は友人から「俺んちのごみ回収してくれん?」といじられたりなどもしました。その経験や親世代の作業着姿をよく見ていたものですから、かつては「絶対俺はスーツ着て金融業界で働くんだ!」と意気込んだりしていました。結局、大学を卒業して希望通り金融業界へと足を踏み入れたわけですが・・・私自身の話はこのあたりにして・・・。現在は家業に戻り後継者として日々働いています。そんな私自身が歩んできた短い人生の中で感じたちょっとした気付きを少しお話しできればと思います。

■「環境」は後から付いてきた
私自身、幼少期から廃棄物や環境に携わる業界にご飯を食べさせてもらってきましたが、当然ながら、かつて環境業界はこれほどまでに注目はされていませんでした。むしろ企業の方からは「環境っていうのはコストだけかかるなあ」、周りからは「環境(廃棄物)業界で働く人って・・・」と言われる始末です。つまり「環境に関する取り組み」は(少なくとも廃棄物業界では)それほど大衆に認知はされていなかったのです(むしろマイナス?)。
ですが2016年、状況は一変します。国連サミットで採択されたSDGsの波が大衆を環境に惹きつけました(それまでは「CSR活動」等の名称で様々なことが実施されていましたが、個人に訴求する動きはSDGsほどなかったかと思います)。
また、最近では弊社の施設が「子どもたちが環境を学ぶ場」として環境省の枠組みの中で認定されたり文科省から事業を受託したりしています。これも、「環境」が後から認知されてきた結果の一つだと思います。

■廃棄物屋の未来
前述の通り、私は廃棄物屋の息子ですので「廃棄物が増えれば増えるほど売上が上がり利益が残る」ことになります。ですが、未来を考えたときに私たちが本当にしなければならないのは「廃棄物をゼロにする世界の構築」だと思っています。全ての物がサスティナブルで、いらないとか捨てる等の概念すらない世界・・・。
「そんなことしたら将来仕事なくなるよ!」なんて言われるかもしれませんが、いらない物が増える世界より、いらないものゼロの世界の方が住んでみたいですよね。そんな世界楽しそう。

中特グループ環境への取り組みの一例 「ダチョウによる食品リサイクルループ」


▲ダチョウ給餌体験


▲社員による説明

吉本 龍太郎

【プロフィール】
吉本 龍太郎

(現職)
株式会社中特ホールディングス  取締役
株式会社ポータルハートサービス 取締役
(経歴)
2012年 外資系金融業界にて勤務
2015年 リバーホールディングス株式会社にて3年間従事し、新事業開発室にて「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」事務局を担当。
2018年 株式会社中特ホールディングス 取締役就任
2020年 事業構想大学院大学修士課程 修了
<会社の取り組み>
■環境省「体験の機会の場」山口県第1号認定
■文部科学省「子供たちの心身の健全な発達のための子供の自然体験活動推進事業」受託
■フードバンク山口しゅうなんステーション運営
■ダチョウによる食品リサイクルループ構築
<会社の受賞歴>
■環境省 環境人づくり企業大賞2015 環境大臣賞受賞 他
■経済産業省 がんばる中小企業300社選定
■全国産業廃棄物連合会地方優良事業所
■第一回山口県女性活躍推進県知事表彰・女性のチャレンジ賞受賞(橋本ふくみCEO受賞)

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