Vol.142「3R・低炭素社会、そしてSDGs」   杉島 和三郎

 私は今年3月で93歳になるが、本稿投稿のご依頼を頂き光栄に思うと同時に逡巡した。確かに三菱重工で廃棄物焼却施設などの開発設計に従事し、退職後もフォーラム環境塾や廃棄物資源循環学会で、本検定を運営指導されている先生方にご指導頂いた。そのご恩に少しでもお役たてればと思い僭越ながら以下の駄文を綴ってみた。
 3Rは排出源の人的分別などと、収集後の施設での分別や合成などがある。私も砂糖きびのバガスボイラ利用の粗糖プラントや、製紙工場の黒液ソーダ回収ボイラにも携わったが、生産工程発生廃棄物を燃料とする熱電回収や物質回収の施設だった。
 今後の資源枯渇時代を迎えることから、廃棄物利用システム開発のほか、話題の廃プラの海洋汚染対策などは重要で、検定合格者の皆様の更なる活動を望みたい。
 CO2排出量が多い基幹企業の排出量ゼロ達成年度を2050年度などとする発表や、同じく排出量の多い石炭火力新設融資を断念する銀行や企業が世界的に多くなりつつある。
 いずれも社会で重要インフラの鉄鋼・電力などの基幹産業であるが、経営基盤を揺るがすプロジェクトで、困難な新技術開発などや新ステムの構築が前提になる。
 したがって達成年度が長期となるが、地球温暖化傾向対策に重要な企業のトップランナーの決意表明は喜ばしい限りである。
 ところで蛇足になるが、私は各種責任職を退任しているものの、認知度が低いSDGs普及活動のお手伝を地元でしており、写真の広報旗を掲げ会員用勉強会も開催している。

 各界で活躍されている検定合格者の皆様には、更なる業務改善活動はもとより、一般市民への3R・低炭素社会・SDGsの活動促進にも努力されることを願って結びの言葉としたい。

杉島 和三郎

【プロフィール】
杉島 和三郎

フォーラム環境塾副塾長
廃棄物資源循環学会・機械学会名誉員

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