フィリピンの「家庭ごみ」について

フィリピンの「家庭ごみ」について

阿部 陽三

現在、私は約6週間の予定でフィリピンのバギオ市に滞在しています。首都マニラから北へ約270㎞のところにあります。標高が約1,500mありまして、年間最高気温が25℃以上にならないそうです。今は雨期で7月下旬ですが日中は涼しく、朝晩は寒いくらいです。今回はバギオ市に滞在していて目にしたゴミについて書いてみます。

各家庭から出たごみは、道路の端においてあるドラム缶のような容器に捨てます。その際、資源ごみの瓶、ペットボトル、金属製品(缶類)などは袋に入れて捨てます。燃えるごみはそのままでも良いし、ビニール袋へ入れて捨ててもOKです(写真①)。

写真① 道路端のごみ容器
写真① 道路端のごみ容器

私の滞在している入居地域は管理組合がありそこで雇われている作業者が、ごみ容器から資源となるものを分別していました(写真②)。

写真② ごみを分別している人
写真② ごみを分別している人

また、或る日ごみ容器から老女がペットボトル類を拾って集めているところを見ました(写真③)。

写真③ ペットボトルを拾い集めているところ
写真③ ペットボトルを拾い集めているところ


おそらくそれを売って生活費にしているものと思います。10日ほど前にマニラ市内で男性2人がペットボトルの奪い合いから、喧嘩になり1人が殺されたというニュースが流れていました。貧困から生じた痛ましい事件を聞いてごみの取扱いについて考えさせられました。

環境省の報告資料では「日本のゴミ焼却場数はダントツで世界一です。これほど多くのゴミを出し、燃やしている国はありません。一人1キログラムのゴミを毎日出しており、年間で一家庭から1~2トンのゴミが出ているのです。ごみ焼却量は、ヨーロッパの環境先進国の10倍以上で、ダイオキシン排出量も世界一です。」という教育資料がありました。食品廃棄物の日本の排出量は東南アジアの10倍以上あります(環境省の資料。2009年の実績)。フィリピンの人と外食しますと、残りものは汁物も含めて持ち帰っていました。日本のごみ問題を解決するには学ぶことが多くあるな~と思いました。


ページの先頭へかえる