3R・低炭素社会検定合格者(以降、リーダーと呼ばせて頂きます)に求められる役割も大きくなり、また変化すると思います。特に、「3R」の視点からは、 災害廃棄物への対応を受けて、各地でも災害に備えようという動きが出始めています。災害時にこそ、基礎知識や地域連携の真価が問われます。私は、廃棄物資 源循環学会のタスクチームとして、災害廃棄物のマニュアル整備に関わっていますが、是非、リーダーの視点からも読んでみて頂ければと思います(詳しくは、 http://eprc.kyoto-u.ac.jp/saigai/)。また、災害廃棄物からは、現代社会の物質消費の現状も見えてきます。いかに多く の物に囲まれて暮らしているか、処理困難な物も多いか・・・今一度、必要な物、大切な物を見直す機会にもしなければなりません。今後、リーダーのみなさん にもご参加頂いて、そのようなことを考える機会も作りたいと思います。
「低炭素社会」の視点からは、省エネルギーだけでなく、再生可能エネルギーについても、導入環境が大きく前進することになりました。現在の「3R・低炭素 社会検定公式テキスト」では、あまり詳細に仕組みなどについて触れていないため、2012年度の改訂に向けて準備を始めているところです。
しかし、何より多くのリーダーが頭を悩ませているのは、放射性物質の問題ではないでしょうか?これまで勉強の機会も、リスクコミュニケーションも十分でな かったため、データが不十分なだけでなく、データがあっても、理解・共有することは簡単ではありません。不安感や不信感も付きまといます。まさに、知識以 上のものが求められているのです。本検定で扱うにも、相当の勉強が必要ですが、リーダーの方からは、様々な声も寄せられており、今後、何らかの形で意見交 換を始めなければならないと思っております。
リーダーのみなさんのご参加、ご協力、よろしくお願いいたします。
■プロフィール: 浅利 美鈴 (あさり みすず)
現 職 3R・低炭素社会検定実行委員長/京都大学環境科学センター助教
略 歴
2000年、京都大学工学部地球工学科卒業。 2004年、工学博士。研究テーマは「ごみ」。京都大学のエコキャンパス化にも取り組む。また、学生時代に「京大ゴミ部」を立ち上げ、環境問題の普及啓発・教育活動に取り組みはじめる。2003年には「京都ごみ祭」を開催。 2005年からは、京都議定書達成に向けた「びっくり!エコ100選」や「京都議定書バースデーウォーク」などを展開。国や地方自治体の各種委員も務める。
これまでに寄せられたメッセージ
Vol.1 減資源・減エネ型社会へ 高月 紘
Vol.2 “3Rと低炭素”は持続可能社会の条件か? 内藤 正明
Vol.3 CO2削減と3R:サステイナビリティへの統合 植田 和弘
Vol.4 3R×低炭素社会に寄せて 浅利 美鈴
Vol.5 消費者の声を企業に! 織 朱實
Vol.6 ~合格者の皆様へ 田崎 智宏
Vol.7 ~他のいのちの声に耳を傾ける~ 梶田 真章
Vol.8 ~ 2Rについて知る ~ 山川 肇
Vol.9 ~オーガニック社会のリデザイン~ 森 孝之
Vol.10 ~災害廃棄物が語ること~ 浅利 美鈴
Vol.11 ~省エネと家族の絆~ 村岡 良介
Vol.12 ~21世紀の水先案内~ 秦 めぐみ
Vol.13 ~3・11をどう受け止めましたか?~ 浅利 美鈴
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